第二朗読:エフェソ1・17-23
福音:マタイ28・16-20
みなさんおはようございます。
今日はカトリック教会の典礼の中で、とても美しい祝日です。
イエス様の昇天を祝います。
この出来事はイエス様の御復活の40日後だったそうです。
実は、聖書の中で40という数字はよく出てきます。
その意味は、時間をかけて行われた、というものです。
御復活と同じようにイエス様が昇天出来る力は自分の心の中に天のお父様へのすばらしい愛を持っていたからです。
彼は人生の中で神様の愛を学び、彼の生きがいでした。
そして神様がイエス様を天国のふるさとに呼びました。
イエス様の天国へ出発される様子を考えると、最近の政治の移民問題について考えました。
私の国の場合、だいたい国民は皆移民としてやってきました。
例えば、私の母の場合はアイルランドで食べ物が少なかったので、生き残るために、おじいちゃんが船でニューヨークへ行きました。
ニューヨークで彼は仕事を探し、おかげで家族はアメリカで生き残ることができました。
前の説教で話したと思いますが、彼は石工なので、当時ニューヨークでブルックリン橋を造っていましたので、その作業を助けました。
私の父のおじいちゃんはレバノンで絨毯職人でした。
ペルシャ絨毯の会社に勤めていました。
しかし、当時レバノンで戦争がありました。
私のお婆ちゃんはレバノンで旅している時に偶然おじいちゃんに出会い、2人はアメリカのニューヨークへ移り住みました。
アメリカ人にはこのような話が沢山あります。
聞きましたが、日本も100年前に仕事がなくて、南アメリカへたくさんの人が渡ったそうですね。
そして、20年ほど前から、その場所から戻ってくる日系人が増えているそうです。
やはり人間は良い生活の場所を探しています。
それが移民の目的です。
私達カトリック教会の目的はその希望に似ています。
イエス様は明るい将来を教えるために、この世にいらっしゃいました。
それはもっと霊的な意味でした。
愛を通しての生活の仕方です。
愛を通してこの世の不公平を乗り越えることができます。
ですから、今日の第一朗読の中で、天使達が弟子達に空を見ていないで、仕事に戻るように言いました。
イエス様が天国に昇天される前に、自分の霊を私達に入れてくださいましたので、彼と同じ精神と行いができます。
私達もいつか死んだときに、イエス様の愛が私達の心にいるので、彼と同じように天国に昇天します。
それは希望的な将来です。
今日の被昇天の出来事の時、マリア様もいらっしゃいました。
マリア様はイエス様の昇天の目撃者でした。
マリア様は私達のための素晴らしい愛の模範です。
妊娠の時から、イエス様が死ぬまで一緒に旅をしました。
今日は5月の最後の日曜日です。
ですから今日、イエス様の昇天を祝いながら、彼のお母様にも感謝しましょう。
本当にマリア様のおかげでイエス様が無事に生まれました。
元気に育って立派な人になりました。
マリア様の人生を振り返って考えると、私達のために良い模範です。
どんな方法で毎日を過ごすか、マリア様を通してわかります。
それは、一つずつの行いが神様の栄光のためです。そして、周りの人々を助けるためです。
どうぞみなさん、イエス様の昇天を祝うために、今日もいっぱい愛しましょう。愛は心が軽くなります。
いつか私達も昇天できるために、この世の重いこと、憎しみ、差別、悪口、非協力等を捨て、軽い人々になりましょう。
イエス様の被昇天を通して、私達には明るく希望のある将来がありますので、寂しい時は空を見ましょう。
神様とイエス様とマリア様と私達の愛する先立たれた人達も天国で待っています。
怖いことはありません。