第二朗読:二ペトロ1・16-19
福音:マタイ17・1-9
みなさん、おはようございます。
今日、ファティマの聖母の御像の最後の訪問なので、イエス様の変容の祝日を祝います。
みなさん、先ほど読んだ福音を覚えていますか?
イエス様は、3人の弟子、ペトロ、ヨハネ、ヤコブをタボル山に連れて行き、その場所で彼の姿を変容させました。
「顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。」そうです。
変容(メタモフェテ)は、もとはギリシャ語の言葉ですが、この言葉からメタモフィシス、変化という意味の言葉が生まれました。
突然イエス様は、人間の姿から神聖な姿に変化したように見えました。
実は、それは私達にも同じことができます。
なぜなら、私達はみんな、神様が愛を通して造られたものだからです。
私達は両親の遺伝子と神様の魂で出来ています。
今日の変容の出来事を通して弟子たちの信仰は強まりました。
特に、イエス様の十字架の苦しみと迫害への思いが強くなりました。
今日は世界の歴史でもまた、大切な日です。
72年前の今朝、初めて原爆が広島の町に投下されました。
突然強い光がさし、2kmの範囲に強い衝撃が起こり、8万人の人々が殺されました。
そして町の建物の2/3がなくなりました。
しかし、その中で不思議な出来事がありました。
この1kmくらい離れたところに、カトリック教会と司祭館がありました。
そこにはイエズス会の神父が8人住んでいました。
原爆のとき、8人は朝食を食べていました。
8人はドイツ人でした。
みなさんご存知のように、ドイツとイタリアは日本と同盟を組んでおり、日本から追い出されずにずっと日本で暮らしていました。
彼らは、音を聞いて、軍人たちが練習をしているのだと思いました。
しかし突然、強い地震のように部屋が大きく揺れ、物が落ちて来ました。
数分後、8人も起き上がり、怪我はしましたが、ひどい状態ではなかったそうです。
町の人々は放射能によって病気になりましたが、その8人は大丈夫でした。
とても神秘的な出来事でした。
後で彼らはインタビューを受けました。
先輩の神父であるシファーは、「私達はファティマのメッセージを信じていますので、毎日ここでロザリオの祈りをしています。そのおかげで生き残ったと思います。」と言いました。
その8人の神父は有名になりました。
特に医療系のチームは、なぜ病気にならなかったのか、不思議に思いました。
その8人は80代まで生きました。
神様は彼らを守りましたね。
聖書の中にはこのような出来事が書かれています。
ダニエル記には、厳しいネブカドネザル王は、迫害のため兄弟たちを熱いかまどの中に入れてしまいました。
しかし、熱心なユダヤ信者であった兄弟たちは、その火の中で生き残りました。
その8人の神父たちと似ている物語は、長崎の原爆で起こりました。
聖マキシミリアム・コルベはヨーロッパに行く前、長崎で神父として働いていました。
彼も聖母をとても愛していました。
彼のマリア様の指導を通して、どこに教会と修道院を作るか、祈りながら選びました。
そして原爆の時、彼が作った教会と修道会は被爆地から山を隔てたところにあったため、被害を受けずにすんだそうです。
この広島の神父たちと長崎のフランシスコ修道会が生き残ったことは、マリア様のおかげである、と考えられるでしょう。
先週の木曜日からファティマの聖母様が私達のカトリック円山教会に巡礼してくれています。
マリア様、本当にありがとうございました。
私にとってそれは、小さな奇跡だと思います。
なぜなら、みなさんご存知のように、円山教会は80周年の記念の年です。
偶然、今年の記念日はマリア様がファティマで現れた100年記念でもあります。
今年のために私は巡礼に行きたいと思っていました。
しかし、スケジュールの問題で、今まで出来ませんでした。
ですから、私達がどこかに行ってマリア様に会うのではなく、逆にマリア様が私達のところに巡礼としていらっしゃいました。
私は個人的にこの出来事を通して、マリア様の愛を感じます。
本当に私達は幸せです。ファティマの市民と同じようにお母さんマリア様の御像を通してたくさんの恵みを感じます。
ファティマのメッセージは心の変容と神様のところに戻ることです。
そのために私達は自分のためだけではなく周りの人々とぜんぜん知らない人々のために犠牲と祈りが必要です。
また、私達の心を強めるためにたびたびご聖体をいただくよう、マリア様はすすめました。
とても偶然ですが、今日の最後のマリア様の訪問の日に、変容の祝日があります。
マリア様が最後に現れた日、太陽が奇跡のように大きくなり、色が変化しました。
その日、1917年10月13日、7万人の人々がその出来事を見て、世界の終わりだ、と考えていました。
しかし3分後もとに戻りました。
その意味は天のお父様、神様が私達の命を守る力があるそうです。
彼の神意を通して私達は生き残ります。
しかし、1917年と2017年の共通のポイントは、世界には戦争のような雰囲気がまだまだあります。
特に今の北朝鮮のような危ないことがあります。
100年前にスターリンによってロシアの革命がおきました。
やはり戦争は人間が作ったものですね。
それを解放するために私達は宗教が必要です。
広島と長崎の原爆も人間の罪を通して起こりました。
私達の心は、本当は愛を通して変容が必要です。
そうすればすべての人間のために健康で幸せな世界を作ることができるでしょう。
2000年前にイエス様が十字架上で私達にくれた最後の贈り物は、自分の母親であるマリア様でした。
私達はロザリオの祈りをすれば、いつもマリア様の心と一致します。
ファティマの奇跡によって学んだことは、マリア様も私達を愛していることです。
マリア様は私達を天国に導きたいと思っています。
どうぞみなさん、私達の天国のお母様の招きに答えるために、毎日ロザリオの祈りをしましょう。
最後にマリア様にお話したいです。
お母さんマリア様、私達のカトリック円山教会に来て下さり、ありがとうございました。
あなたの訪問によって、私達の心は強められました。
あなたの訪問によって、私達の生きがいをもっと強く感じることができます。
私達も子供のヤセンタ、フランシスコ、シスター・ルチアと同じように、天国に導いてください。
主イエス・キリストによって。アーメン。