2017年7月16日日曜日

年間第15主日

第一朗読:イザヤ55・10-11
第二朗読:ローマ8・18-23
福音:マタイ13・1-23、または13・1-9

皆さん、おはようございます。
今日の福音は農業についてなので、大体私たちは、農夫の体験が無ければ分かりづらいかもしれません。
覚えていますか?
農夫の人の種はあまりよく芽が出なかった話です。
しかしイエス様の例えはもっと広い意味があると思います。
人生の時間の中で、色々夢を持っています。
生活しながら色々な状況にぶつかって実際には出来ないことがあります。
ある聖書学者達は今日の福音の箇所を読んで、イエス様の自叙伝からと考えています。
なぜなら、イエス様はナザレで成長しましたが、街の市民は彼を断りました。
彼は十二人の弟子を選択しましたが、その中でユダは裏切りました。
ペトロもイエス様を知りませんと三回言いました。
その体験はイエス様にとって大変なことだったでしょう。
彼は、人間の心に愛の種を植えましたが、彼の目の前で育つ事はありませんでした。
しかし、亡くなってからイエス様は有名になりました。
皆さんもイエス様の大変な話を聞いて、自分の命の中でも同じ難しいことがあったでしょう。
私は今日のイエス様の心を黙想しながら、20世紀の中で、もう一人の若いユダヤ人の女性が迫害されたことを考えました。
アンネ・フランクです。
アンネもイエス様と同じように子供の時代に、家族と一緒に過ごしました。
そして、中学生になってナチスの運動を通してユダヤ人の迫害が始まりました。
アンネと家族は三年間、隠れました。
その難しい体験の中で、アンネは自分の日記に自分の感想を記録しました。
その中で最も有名な言葉は「いろいろな問題がありますが、私はまだ人間は良いものだと信じています。」です。
きれいな言葉ですね。
アンネもイエス様と似ていて、自分の信仰のために、殺されそうになりました。
アンネもイエス様も何も悪い事はしていませんが、ひどい仕打ちを受けました。
しかし、アンネも亡くなってから、お父さんと家族が、彼女の書き物を保存していましたので、戦争の後で世界的に有名になりました。
欧米では、聖書の順番で、一番よく読む本はアンネの日記です。
やはり、今日の福音の箇所を通して、神様の神意を考えます。
神様が、悪い雰囲気の中で、良い雰囲気になるように私達を通して影響を与えています。
私達一人一人はその神様のプランの中で、役割があります。
私達皆が愛の種を持っています。
私達神様から頂いた課題は、任された家族と職場でその種をまくことです。
その種が人の心に成長する事はその人の選択することです。
いつも神様が私たちに自由を下さります。
アダムとイブの時代から神様が自由の価値観があるとわかりました。
今日の福音の箇所の土の種類は人間の人格についての話です。
イエス様が私達、彼と同じように、愛する人を成長させるために望んでいます。
例えば、アンネ・フランクは大変なことがあっても人間に対する愛を忘れませんでした。
イエス様も、十字架からの最後の言葉は「皆さんを赦します。」と言いましたね。
どうぞ皆さん、今日の農業についての福音の箇所を通して私たちの神様から頂いた愛の種について黙想しましょう。
どこに種を蒔くか考えましょう。

そして周りの人々が、あなたの行いを理解できない場合があれば愛を通して、その人々を赦しましょう。