2018年3月18日日曜日

四旬節第5主日

第一朗読:エレミヤ31・31-34
第二朗読:ヘブライ5・7-9
福音:ヨハネ12・20-33

おはようございます。
欧米の歴史の中でギリシャ人のソクラテス(紀元前470399年)は、もっとも知恵のたくさんある哲学者でした。
彼が、当時のギリシャ国民に幸せの生活のために自分の命を深く考えて下さい、と教えました。
それは生きがいがなければ幸せな生活は出来ないというものでした。
彼は、美徳の倫理を教えてました。
残念ながら当時の政治家と宗教リーダーたちが彼の考え方はギリシャの精神と反対だと感じて、国の反逆者として裁判にかけて、毒を飲む死刑の宣告を下しました。
彼の弟子たちと家族はこの宣告を変えたいと運動を始めようとしましましたが、彼がそのことを断りました。
実は、毒を飲まず、故郷のギリシャからでて、生き残ることも出来ましたが、その提案も断りました。
ついにソクラテスは弟子たちと家族の目の前で毒を飲んで亡くなりました。
その後ソクラテスは犯罪者ではなく、真理のための殉教者と国民が言いました。
今でもソクラテスの説教などはとても大切な哲学的な財産です。
本当にソクラテスの人格とイエス様の人格は似ているところが多いです。
その背景で今日の福音の箇所を考えましょう。
この箇所はヨハネにある福音だけに記録されています。
先程ギリシャ人について哲学者の背景を言いましたのでギリシャ人の心が少しわかると思います。
ギリシャ人たちは霊的・哲学的な生活がとても大切です。
自分の命の目的について信じていました。
その箇所でギリシャから巡礼者たちはエルサレムの祭りに来たことは、自分の国でソクラテスのような人物がいなかった証拠です。
そのためイエス様の有名なので直接彼に会うためにギリシャから来たそうです。
この箇所のお陰で2000年前にどのくらいイエス様に栄光があったか学べます。
やはりギリシャ人は心が広く考え方が柔軟なのでイエス様の精神と宗教の考え方を喜んで聞きました。
この箇所の中でイエス様も自分の死について予言しています。
多分、十字架死刑を通して亡くなることを感じていました。
しかし、イエス様は死が怖くなかった。
イエス様にとってその十字架の死刑は生きがいだと理解しました。
今日の個所の中で不思議な事があります。
天のお父様もフレーズを言います。
28節で天のお父様は、「わたしは既に栄光を現した。再び栄光を現そう。」この言葉は、イエス様の考えを認めるため、また励ますために天のお父様が言ったでしょう。
みなさん、私たちが愛するイエス様の死は残念なことです。
しかし、彼の死を迎えるアプローチが私たちに素晴らしい模範を与えました。
それは、私たち一人一人の命は神様から頂いた召命です。
私たちはこの召命を果たす必要があります。
みなさん、このイエス様の素晴らしい精神から思い浮かべて明日19日の聖ヨセフの祝日について少し話したいと思います。
やはりマリア様はイエス様の第一の弟子でした。
聖ヨセフはイエス様の第二の弟子だったでしょう。
本当に聖ヨセフにお陰でマリア様とイエス様は生き残りました。
この歴史を覚えていますか。
マリア様は結婚前に不思議と妊娠しましたね。
当時の文化の中で罪だったそうです。
死刑を宣告するべきことでした。
ヨセフ様は深くマリア様を愛していましたのでそのようなことをしてほしくはなかったのです。
夢の中で神様がヨセフにメッセージを送りました。
それは「マリア様と結婚しなさい。」という内容です。
ヨセフは神様の願いに従ってイエス様がベツレヘムの馬小屋の中で元気に生まれました。
さらに、ヨセフは夢の中で「エジプトに逃げなさい。ヘロデ王様がイエス様を殺そうとしているからです。」という神様の声をききました。
また、神様の願いに従ってマリア様とイエス様を連れてエジプトに行きました。
その後、何年間か移民生活を送りました。
そして、3回目の夢を見ました。
その時は、イエス様は10歳くらいだったと思います。
「マリア様と少年のイエス様を連れて故郷に戻ってください。」という声を聞きました。
そして、みなさんご存知の通り、聖ヨセフはナザレに帰ってイエス様に大工の仕事を教えました。
もう一つの聖ヨセフについてイエス様が12歳の時にエルサレムの過越し祭りを祝うためにマリア様とイエス様を連れてきました。
その時に、イエス様は迷子になってしまいました。
そして、聖ヨセフとマリア様は一生懸命探しました。
マリア様はヨセフ様の気持ちを説明しています。
「御覧なさい。お父さんもわたしも心配して探していたのです。」
この内容からどのくらい聖ヨセフが継子イエス様を愛したかがわかります。
この聖ヨセフの背景を通して、彼の神様への信仰について学ぶことができます。
また、神様の言葉を実践した人であることがわかります。
彼は忠実な夫であり忠実な養父でした。
多分、聖ヨセフの模範は継子イエス様に影響を与えたでしょう。
特に神様の計画に協力するために模範でした。
聖ヨセフは素晴らしい人物です。
四旬節の中で聖ヨセフとイエス様が私たちの生きがいのために素晴らしい模範を示しています。
二人もお祈りの生活を信じて神様からのメッセージを喜んで受けました。
そして、二人とも自分の家族だけではなく、すべての人類を助けるために自分にとって犠牲があったとしても愛の業を行いました。
ヨセフ様の生きがいはマリア様と継子イエス様に優しいお父さんとして二人を見守りました。
イエス様の場合は、すべての人類を救うためにひどい十字架の刑を我慢することでした。

どうぞみなさん、残りの四旬節で、祈りの生活の中で愛の業をもって頑張りましょう。