2017年3月1日水曜日

灰の水曜日

第一朗読:ヨエル2・12-18
第二朗読:二コリント5・20~6・2
福音:マタイ6・1-6、16-18

四旬節いらっしゃいませ。
四旬節は英語でLENTです。
LENTの語源はドイツ語ですが、意味は春です。
冬の中でこの時期が始まり、40日後に御復活の祭りを祝います。
その時には春ですね。本州はですけれど…。
実は、40の数字は聖書で神秘的な数字です。
多分、昔の人々にとって特別な意味があったと思います。
何度も聖書に出てきます。
例えば、ノアの箱舟の出来事は、40日間雨が降りました。
モーゼは40年砂漠で迷い、約束の地に行きました。
イエス様は洗礼式を受けてから40日間、砂漠の中で黙想会をしました。
その時、悪魔と戦いました。
そしてイエス様の御復活の後で、40日間普通の生活を過ごし、その後に昇天されました。
今日、灰の水曜日は四旬節の始まりです。
この時期をスタートさせるために、ユダヤ人の伝統として、額に灰をつけます。
ユダヤ人にとって、灰は二つの意味がありました。
一つは、回心の意味でした。
もう一つの意味は、人間は皆亡くなると灰に戻ります。
ですから、その灰をつけることを通して、私達の人生を見て、どんなふうに過ごしてきたか黙想をするチャンスです。
キリスト教の伝統をとおして、人間が亡くなってから、二つの裁判があります。
一つは、亡くなった日に簡単な裁判、良い人はまっすぐ天国へ入り生活します。
まぁまぁな心の人は、煉獄へ行き、心を清めるために少し運動をします。
そして心が悪いひとは地獄へ送られるそうです。
そして世界が終わる日にもう一つの裁判があります。
それはイエス様によっての話で、面白いことに私達は天国で成長します。
天国ではこの世と同じように生活ができます。
ですから天国に行っても成長するチャンスがあります。
その将来のために、四旬節の中で自分の生き方をもっと良い生き方に直すチャンスです。
私は日本に来て、車を買い、車の車検の体験から、四旬節は心の車検に似ていると思います。
車は悪いところがあれば、車検証を貰う前に直すべきですね。
私達も同じように、私たちも完全な人になるように、心を直す必要があるかもしれません。
日本人は、健康保険によって毎年健康診断を受けることができます。
アメリカではとてもお金がかかります。
日本はとてもいい習慣ですね。
それと同じように、四旬節は教会による人々の霊的な検査のための時期です。
キリスト教の目標は愛する人になることです。
神様を愛して、自分を愛して、周りの人々を愛することが義務です。
この三つの人間関係を調査するために、四旬節の中では三つの霊的な診断の道具があります。
それは祈り、断食、施しです。
祈りを通して私達と神様の関係をチェックできます。
断食を通して、自分と自分のコントロールをチェックできます。
それは自分がわがままかどうか見直すためです。
そして施しの運動を通して、周りの人々と愛の業を通してどのくらい憐れみを見せることができているかのチェックです。
四旬節の運動を通して、私達は罪の意味を考えることができます。
アダムとイヴの間違いは、自分の人生に満足しなかったことです。
そのために、悪魔からのリンゴの誘惑に堕ちました。
そのリンゴを通してもっとすばらしい自分になれると思っていました。
でも実は、神様は私達皆を完全に作っています。

悪魔のリンゴは必要ありません。
私達は神様にそっくりにつくられているのです。
ひとりひとりは美しく、人生の目的があります。
この人生が終わってから、もう一つの人生が天国であります。
イエス様、マリア様、聖人達はみんな天国で生きています。
四旬節の時期を通して、愛を通して私達一人一人が神様の計画によって聖人のような人になるためです。
ハッピーイースターを迎えるために、私達ひとりひとりの心も新たにしましょう。
祈り、断食、施し、の霊的な活動を行いましょう。