2018年2月18日日曜日

四旬節第1主日

第一朗読:創世記9・8-15
第二朗読:一ペトロ3・18-22
福音:マルコ1・12-15

皆さん、おはようございます。
ようこそ四旬節にいらっしゃいませ。
四旬節は日曜日なしの40日間の心の旅です。
ですから残りは36日です。
目的は、イエス様の模範に従うことです。
私達は皆、洗礼を通してイエス様の模範に従いました。
今年はB年のスケジュールで、イエス様の洗礼の祝日は18日でした。
聖書によると彼は洗礼を受けてからすぐ人生の目的について黙想する為に、砂漠の中で40日間の断食と祈りを行いました。
四旬節にイエス様が行った行為は、私達も同じことをしなければなりません。
そのために、額に灰をつけます。
そして、受けたときに伝統的な祝福は「あなたは塵であり、塵に帰っていくのです。」と神父が言います。
皆さん覚えていますか?
神様が最初の人間を創造した時に、土から造ったそうです。
その最初の人間は「アダム」です。
なぜなら、「アダム」の意味は土からつくったものです。
そのために、このイエス様の記念の黙想会を始めるにあたって、灰を額につけます。
毎年、四旬節の目標は、私達の人生をどのように、過ごしているか計るためです。
イエス様は人生の目的について新しい掟を発表しました。
「神様を愛し、自分を愛し、隣人を愛しなさい」です。
悪魔は神様の敵です。
神様の国の反対のものです。
ですから、私達も、悪魔を退ける課題があります。
悪魔は少し怖いイメージですが、私達がイエス様と同じ神様への信仰があれば、悪魔の誘惑を一つずつ回避することができます。
それは今日の福音の箇所の内容です。
少し教皇様フランシスコの言った言葉を話したいと思います。
皆さん聞きましたか?
最近教皇様が、ローマでのミサでの説教の中で、主の祈りの一つの文章について、説教しました。
彼の主の祈りの心配な部分は「わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。」という箇所です。
TVインタビューで教皇様は、その部分の代わりに、「わたしたちが誘惑におちいらないように」と改善したいと述べました。
主の祈りは、ルカによる福音とマタイによる福音に書いてあります。
ルカもマタイもギリシャ語で自分の福音を書きました。
アメリカのボストンカレッジでは有名な新約聖書の先生が、教皇様の意見に賛成しています。
彼にとって、その先生は「ステグマン(イエズス会神父)」によると、「ルカ」と「マタイ」の意味は、最後の晩餐と意味が通じているので、教皇様の小さな変化は大丈夫です。
新約聖書の中で、この変化についてヤコブへの手紙113節に書いてあります。
この内容が、神様が人間を誘惑しないという内容です。
また、聖パウロのコリントへの手紙1013節に「神様がその人の力以上の誘惑から救ってくれます」と書いてあります。
その二つの新約聖書の手紙によって、神様が私達の命の救いをコントロールするというメッセージです。
しかし、いつも神様が人間に自由を与えます。
その背景は神様が最初につくられた愛する息子「アダム」のリンゴを食べた失敗を許しました。
振り返って、アダムは申し訳ない気持ちで一杯だと思います。
フランシスコ教皇様の模範はフランス語とスペイン語の主の祈りの翻訳です。
その翻訳は、先ほど言った「誘惑におちいらないように」と言う意味です。
何年か前に、イタリアの国の司教たちもフランス語とスペイン語と同じように翻訳すると決めました。
あとは、残りの世界の国々では問題が残ります。
教皇様の重要なポイントは、神様が人々を誘惑するという意味ではなく、悪魔が心をひくものを用意するということです。
そのポイントをもっとはっきり理解する為に、今日の福音の箇所に戻りましょう。
今日のマルコによる福音は、短いですが、沢山の意味を含んでいます。
例えば、野獣という言葉は意味があります。
皆さん、ご存知のように、野獣は本能のままに行動します。
例えば、お腹がすいたライオンが、狩りをし美味しいシマウマを食べるかもしれません。
残念ですがこれは自然の法則です。
問題は、私達人間もその野獣のような行動をします。
理由もなく、他の人間に暴力を振るったりします。
皆さんも聞いたと思いますが、アメリカで灰の水曜日の日、若者が銃を乱射し、17人の学生と先生達を殺そうとしました。
寂しいですね。
しかし、イエス様の人生の模範は全然違います。
イエス様が自分の人生の時間を他の人々を助けるために過ごしました。
そして、聖金曜日に、全ての人間を霊的に救う為に、自分の命を捧げました。
ですから、イエス様が私達に施しの模範を示します。
私達カトリック信者の人生の目的は、周囲の人々を愛を通して仕えることです。

どうぞ皆さん、残りの36日間、イエス様の模範に習って、悪魔の誘惑を退けて、自分の人格の野獣の態度を乗り越えて、日本の社会に愛があふれるように、言葉と行いを通して頑張りましょう。