2017年11月26日日曜日

カトリック円山教会献堂80周年感謝ミサ・堅信式・初聖体

1126日(日)10時から、「カトリック円山教会献堂80周年の感謝ミサ」が円山教会の聖堂で行われました。

司式:勝谷太治司教様
共同司式:地主敏夫名誉司教様・エミール・デュマス神父様・上杉昌弘神父様・ケン・スレイマン神父様

 テーマは「私たちの福音宣教」~献堂100周年に向けての架け橋~です。
「全世界に行って、すべての造られたものに、福音を宣べ伝えなさい」
(マルコ 1615


この日は、献堂80周年記念感謝ミサ、13名の方の堅信式、5名の子どもたちの初聖体も行われ、とてもおめでたい日になりました。


聖堂から溢れるほどのたくさんの人々の喜びの中、ミサが行われました。
















お説教の中で、勝谷司教様は、先日行われた日本と韓国の司教様たちの交流会が行われた時のお話をしてくださいました。
福音宣教が日本においてなかなか進まない現実があり、シングルマザー世帯や子どもたちの貧困、独居老人たちが孤独の中で苦しんでいるのに対して日本の教会は何をしているのか。寄り添っているのか。どこを見て何を宣教しているのか。
私たちは宣教宣教と言いながら、実際にしているのは司牧が中心である。
先日、札幌の宣教司牧評議会で私たちが取り組んでいることは何かと話しました。
やはり司牧のことが中心で、日本の社会に対してどうするかの観点よりも、司牧や組織をどうするかでした。
韓国は戦後は日本と同じくらいの信者数でした。
韓国の信者数は、今は約550万人(※日本は約44万人)
10年前は400万人で10年で150万人増えています。
韓国のカトリック教会の勢いはどこにあるのでしょうか。
日本と決定的に違うのは韓国の教会は常に苦しむ人たちの側に立って寄り添い発言し続けていることです。
政府が何もしてくれなくても、具体的な助け、手を差し伸べてくれるのは教会であるという強い信頼感が人々の中にあるということです。
私たちは見習うべきです。
私たちが求められるのは苦しい人たちに寄り添うことです。
共同体の一員として受け入れようとしているかということです。
また、教皇様の言葉の一部をご紹介してくだいました。
「私たちは貧しい人に手を差し伸べ、彼らに会って目を見つめ抱きしめるように。」
関わりのないところに身を置いているのではなく、具体的な関わりを持つようにという教皇様の強い言葉です。
私たちに求められていることは教皇様の言葉だけではなく、キリストからの私たちひとりひとりへの呼びかけです。
それにどう応えるのかは、私たちの問題として真剣に考えていきましょう。
とお話されました。

お説教の後、13名の方の堅信式が行われました。
洗礼の約束の更新をし、信仰宣言をしました。
堅信を受ける方に按手をし、聖香油で額に十字のしるしをします。
「父のたまものである聖霊のしるしを受けなさい。」
「アーメン」
堅信おめでとうございます。

※個人名が写っているため、一部修正をいれさせていただいています


















堅信式の後、共同祈願がされました。
この日の共同祈願は、教皇様のために、聖職者のために、国々のために、共同体のために、苦しむ人のために、そして今日初聖体を受ける5名の子どもたちひとりひとりが初聖体への感謝の祈りをしました。
かわいい声で一生懸命にした感謝のお祈りは、聖堂中の人たちが思わず微笑みました。
















感謝の祭儀が行われ、5名の子どもたちの初聖体式が行われました。
女の子は白いベールをかぶりお花をつけ、男の子はストラをつけました。
天使のような真っ白な姿はとてもかわいかったです。
この日のためにたくさん勉強をし、神様の愛に包まれながら初聖体を受けた子どもたちは少し恥ずかしそうに緊張しながらも、とても嬉しそうでした。
















聖体拝領が終わり、献堂80周年記念のために結成された聖歌隊による円山教会の守護聖人日本26聖人殉教者へ捧げる「西坂の丘(26聖人賛歌より)」が歌われました。


 西坂の丘 年はふれども
 青い海に 真向いたち
 風に吹かれて 声をそろえて
 しづもり祈る 諸聖人
 殉教者たちの 日はとおく去り
 平和かえる 聖地長崎
 あじさい色の 空にそびゆる
 祈りはふかし 26聖人 アーメン



日本26人殉教者を想い、心を込めて歌われた歌はとても素晴らしかったです。

感謝のうちに献堂80周年感謝ミサは終わりました。

閉祭後、司教様・神父様に聖堂に戻っていただき、おひとりおひとりからご挨拶の言葉をいただきました。


地主敏夫 名誉司教様

勝谷太治 司教様
















エミール・デュマス 神父様


上杉昌弘 神父様








ケン・スレイマン 神父様














堅信、初聖体を受けられた方々、おめでとうございます。
神様の大きな愛に包まれ、豊かな祝福がありますように。
兄弟姉妹、そして円山教会共同体としてこれからも共に歩いていきましょう。





























その後、場所をアウグスチノホールに移し、パーティが行われました。
堅信・初聖体を受けた方々へ証明書と記念品が渡されました。
初聖体を受けた子どもたちからは、ケン神父様へプレゼントとお手紙が渡されました。
ケン神父様は笑顔でとても嬉しそうでした。
歴代の神父様たちへは花束が渡されました。


















「献堂80周年おめでとうございます!!」
乾杯の挨拶でパーティが始まりました。
美味しいお料理をいただきながら、楽しくお話をしました。
子どもたちも楽しくたくさん食べてお腹いっぱいになりました。



















パーティの中で、教会学校の子どもたちや、聖歌隊の方々が歌ってくれました。
勝谷司教様もギターで弾き語りをしてくださいました。















楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後にみんなで「アーメンハレルヤ」を歌ってパーティは終わりました。

改めてこの日堅信・初聖体を受けた方おめでとうございます。
司式をしてくださった司教様、神父様ありがとうございました。
この日のために長い間準備をしてくださった献堂80周年記念ミサの準備チームの方々、パーティの準備を朝早くからしてくださった方々ありがとうございました。

この日を共に祝えたことに感謝し、円山教会がひとつの共同体としてみんなが共に歩み、お互い支え合って、90周年100周年と繋がりますように。

そして、私たちひとりひとりが貧しい人々に積極的に手を差し伸べ、寄り添い福音を宣べ伝えることができますように。
















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