第二朗読:一テサロニケ5・16-24
福音:ヨハネ1・6-8、19-28
カトリック円山教会の皆さん、ガウデテの日曜日おめでとうございます。
今日のミサの目的は私たちの心を高めて喜びの気持ちを高める為です。
今日のミサは伝統的な、ガウデテの日曜日です。
これはラテン語で「喜び」という意味です。
その気持ちを表すために、私はピンクの祭服を着たり、待降節のリースにピンクのろうそくをつけました。
霊的生活にイエス様の誕生が近いので私達の心も喜びあふれるという意味があります。
それと同じように、お御堂もきれいになってますね。
飾りはだいたいできましたね。
残りの準備は、私達の心の準備ですね。
どうですか、皆さん。あなたにとって何が喜びと嬉しい気持ちを運んできますか?
例えば、最近北海道ではプロ野球選手大谷翔平君のメージャーリーグ挑戦の話題がありますね。
彼にとって、北海道の人にとって、とても喜ばしいニュースです。
また、アナハイムの人たちにとっても日本の野球ヒーローが来ることはとても楽しい喜ばしい気持ちでしょう。
喜びと嬉しい気持ちには、いろいろなタイプがありますね。
私にとって、おいしいものは嬉しい気持ちがあふれます。
でも、喜びがあふれるためにはもっと大きいことが必要です。
休日や新しい車が欲しい・・などです。
クリスマスの時に私達は魂の嬉しいと喜びについて黙想します。
そして、イエス様が神様からのプレゼントとして馬小屋で誕生し、私達一人一人の魂は嬉しく喜びの気持ちがあふれますね。
日々の生活では、私達は嬉しい気持ちや喜びの気持ちがあふれるために、まわりの人々に頼っていますが、1年に1度のクリスマスは、神様を頼ります
幸せは、宗教関係なく、年も関係なく、国籍も関係なく、人間としての生きがいだとみんな信じていると思います。
幸せな生活は、私達の基本的なニーズです。
B年の待降節の中で、洗礼者ヨハネは、第2、第3の日曜日に登場します。
彼から、幸せな生活について学びます。
まず皆さん、いつ幸せでしたか。
洗礼者ヨハネの幸せな生活の秘密の材料は、自分よりもほかの人々が目的のために生きることが生きがいでした。
洗礼者ヨハネだけではなく、カトリック教会の聖人達の歴史を振り返るとみんなそうでした。
彼らは自分の大切さよりほかの人々の大切さについてエネルギー、時間、お金を使った人々です。
私は日本人ではないですが、日本の歴史の中で、ヒーローは3人います。
一人目は明治天皇陛下です。
なぜなら、彼は大変な政治雰囲気のなかでキリスト教に自由をあたえたからです。
彼はリンカーン大統領と友達になりました。
2人も人間の自由が大切だと信じていました。
もう一人は杉原千畝です。
彼は70年前、自分のキャリアよりリトアニアのユダヤ人達の命が大切だと思って日本行きのビザを6000人にあげました。
また、もう一人のヒーローは、遠藤周作です。
彼は、私と同じようにフランスで外国の生活をして、差別を体験し、自分の人生のために神様が誰かをわかるために有名な「沈黙」という小説を書きました。
私は、1990年、一度彼に会いました。
親日会で、彼は韓国についての本を書きたいと思ったようで、私の韓国の体験を聞くために秘書さんを送ってインタビューされたのです。
残念ながらその後彼は亡くなりました。
やはりこの3人は、目の前の社会の問題を乗り越え、打ち勝つために、自分の愛と知識をついやしました。
明治天皇陛下はもちろん有名でしたが、洗礼者ヨハネ、杉原千畝、遠藤周作は、死後に有名になりました。
とにかく、このような人物とイエス様、マリア様の模範もふくめて学んだことは、偉大さは、自分でつくるものではなく、私達の仕事を通して見つけられる、ということです。
そのような人物達は神様の意思を通してこの世に生まれました。
彼らは、自分の時代に苦しい人々を助けるために、愛を表しました。
私達、神父達、両親たち、医者、看護師、先生、サラリーマン、生徒、幼児の一人ひとりの人生も大切です。
どうぞみなさん、残りの待降節、私達が幸せの道に戻るために、わがままは捨てて、自己中心より他の人のために変化しましょう。
それは、クリスマスの精神です。